家づくりの基礎知識

マンションリノベーションはやめたほうがいい?失敗談から学ぶ落とし穴と失敗しないためのポイント3つ #家づくりの基礎知識005

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理想の住まいをつくりませんか? きづき屋に相談する

中古マンションの購入やリノベーションは一生に一度の大きな買い物。「リノベーションはやめたほうがいい」「中古マンションは買わない方がいい」などのネガティブな意見を耳にして、家づくりに不安を感じる人もいるのではないでしょうか。

マンションリノベーションのデメリットや、失敗しやすい事例を理解しておけば、大丈夫!今回は、リノベーションのデメリットや失敗談をもとに、リノベーションで後悔しないためのポイントをご紹介します。

「マンションリノベーションはやめた方がいい」と言われる理由は?

マンションリノベーションについてリサーチしていると、さまざまな失敗談を耳にすることがあります。

住むまでに時間とコストがかかる

リノベーションは設計段階から工事完了まで時間がかかります。一般的なマンションのリノベーション工事だと約6ヶ月、中古マンションを探すところから始める場合は完成までに6ヶ月から1年以上かかることもあります。

リノベーション工事中は仮住まいが必要になるため、仮住まいの家賃と購入物件のローンの二重払いが発生します。工事期間が長引けばその分家賃がかかるので、予定外の出費が家計を圧迫し、苦しい思いをすることもあるようです。

リノベーションできる範囲に限界がある

マンションリノベーション最大の利点は、今ある内装や間取りを大幅に変更し理想の住まいに変更できること。しかし、柱や梁の位置によって間取りを変更できない、配管が動かせないためにトイレやお風呂の位置を変更できないなど、構造上の問題で希望通りのリノベーションが叶えられないということもあります。

リノベーションの専門的な知識がないと難しい

戸建て住宅の経験が豊富だったり、マンションリノベーションが得意だったりと、工事業者によって得意不得意はあります。リノベーションの実績が少ない業者や経験の浅い担当者だと、希望通りのプランが提案してもらえないこともあり、出来上がってから「イメージと違った……」ということが起こってしまいます。

失敗談から学ぶ!リノベ-ションで後悔した人の本音

ここからは、マンションリノベーションで「失敗した!」「こうしたらよかった!」と後悔した人たちの体験談を踏まえて、リノベーションで後悔しないためのポイントをご紹介していきましょう。

 ケース1:補修工事でコストが嵩んだ!

「テレビで見た築古マンションのリノベーションに憧れてマンションを購入。立地や価格などの条件は希望通りでしたが、予想以上に老朽化していたようで、補修工事にかなりの費用がかかりました」

築年数の古い物件では、配管老朽化や壁裏・床下の腐食、設備の不具合などで予期せぬ修繕が必要になることも。

見えない部分の老朽化は、不動産業者ではわからない部分もあります。知らずに物件を購入し、いざ工事が始まってからあれもこれもと修繕工事が必要になることもあるので、購入前にリノベーション業者に「現地調査」をしてもらうと安心です。また、物件の構造部分まで判断できるような会社や不動産からリノベーション工事までワンストップで行っている会社に依頼をするのも、トラブルを避ける一つの方法です。

 ケース2:希望通りの間取り・デザインにできなかった

「狭くて小さいバスルームだけがネックで購入を迷っていたけれど、広いバスルームに変更できると不動産会社に言われたので購入。実際に打ち合わせが進むと、構造上の問題で同じ大きさのものしか入れられないと言われ、どうすることもできず。ただただ、毎日ストレスです」

構造上の問題で希望どおりの工事ができなかったというのは、リノベーションのよくあるパターン。不動産を専門とする会社は立地条件や物件価格の相場、周辺情報には詳しいですが、マンションの構造や工事に関することは専門外。物件を内覧する際には、工事を担当するリノベーション業者に同行してもらい専門的な目線からアドバイスをもらったり、制限のある物件でも対応できるデザイン力のある会社に依頼すると、希望に近いリノベーションが実現します。

ケース3:リノベーション期間が長くなり費用が嵩んだ

「工事期間が長引いたので、予定よりも数ヶ月分多く家賃を払わらなければいけなくなった。工事が遅れたことで引っ越しのハイシーズンとも重なり、引っ越し代金も割高に……」

リノベーション工事中は、仮住まいが必要になります。工事が延びると、それだけ仮住まい生活も長引いて、家賃を多く払わなければいけなくなります。マンションのローンに加え、引っ越し費用や新しい家具の購入費用などさまざまなお金がかかるときに、予想外の出費で生活が苦しくなるのは辛いですよね。

リノベーション費用以外に突発的な費用がかかるケースや、完成後の生活まで想定するなど、費用面でも親身にアドバイスをしてくれる業者を選ぶことをおすすめめします。

ケース4:出来上がったらイメージと違った……

「打ち合わせ段階でイメージしていたものと、実際に出来上がった物件が全然違ってガッカリ。プロだから大丈夫と業者に任せきってしまったのが原因でした。希望やイメージをもっと具体的に伝えればよかったと後悔しています」

リノベーションは一軒ごとに施主の希望に合わせて作るオーダーメイド。プランナーとイメージが共有できておらず、イメージ通りに仕上がらなかったというのは、完成後のイメージが全然違ったというのはリノベーションの失敗談のなかでもとても多いものです。

こうした失敗を防ぐためには、ネームバリューや価格だけでなく、リノベーションの施工事例をしっかりチェックすることがポイント。完成後の物件の内覧を積極的に行っている業者やモデルルームを持っているリノベーション業者を選ぶと、実際の仕上がりをチェックしたり、実物を見ながらイメージや好みを伝えることができるので、イメージにより近い工事を行なってくれます。

ケース5:デザインこだわりすぎて使い勝手が悪くなった

「オシャレな住宅を手がける憧れの工務店に依頼。モデルルームに採用されていたものと同じ設備やオシャレなデザインを希望した結果、生活動線が悪くてすごく使いにくいです」

一生に一度の買い物だからと、理想を詰め込みすぎてしまうのは当然のこと。でも、デザインにこだわりすぎるあまり、毎日の生活が不便に感じてしまう場合も。また、デザインに凝りすぎると売却時に買い手が見つかりにくいこともあります。

自分が重視するものに優先順位をつけ、妥協できる部分とそうでない部分を決めておくことが大切。デザイン面だけでなく、実際の生活を考えたプランを提案してくれるプランナーを見つけると安心です。

リノベーションで後悔したないためのポイントまとめ

人気のマンションリノベーションですが、物件のことをあまり知らずに購入したり、業者に任せきりにしたりすると、理想通りの家づくりが叶えられないこともあります。

最後に、リノベーションで後悔しないためのポイントをまとめました。

・物件選びの際は不動産業者だけでなく工事業者の意見も取り入れる

・マンションリノベーションの経験が豊富な業者に依頼する

・デザインだけでなくマンションの構造部分まで熟知している業者を選ぶ

・資金面のアドバイスやリノベーション後の生活まで考えた提案が得意な業者なら安心

この先何年、何十年と暮らしていく住まいなので、できるだけ後悔することのないようにしたいですよね。これからマンションリノベーションを考えている人は、これらのポイントに気をつけて家づくりをすすめてみてはいかがでしょうか。

Yoieを運営する「クリエイティブ不動産 きづき屋」では、中古マンションの物件選びからプランニング、施工まで、一貫したリノベーション工事を手がけています。

狭い物件や制限のある物件でも、視点を変え、物件が持っている可能性に “気付き”、価値のあるものへと変えていくことを得意とし、つい友達に話したくなるような、住む人の想いが詰まった家づくりで、楽しみながら暮らす人を増やすことを目指しています。

リノベーション工事をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

YOie編集部

執筆 YOie編集部

「デザイン思考」で家づくりをする、きづき屋のメンバーたち。クリエイティブな視点で独自のお部屋づくりのお手伝いをいたします。

浅井一樹

監修 浅井一樹

クリエイティブ不動産 きづき屋 代表取締役
「不動産業界をもっとクリエイティブに」をコンセプトに、物件選びからプランニング、施工まで、一貫したリノベーション工事を手がけています。狭い物件や制限のある物件でも、視点を変え、物件が持っている可能性に “気付き“、価値のあるものへと変えていくことを得意とし、つい友達に話したくなるような、住む人の想いが詰まった家づくりで、楽しみながら暮らす人を増やすことを目指しています。